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Flavor coffee
ペーパーのろ過力
(抽出法による違いを考える)
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器具 実験方法 
ペーパーをはかりの上にセットして水を100cc注ぎます。
はかりに80gの水がたまるまでの時間をはかります。
基本的に同じメーカーのドリッパーに対して
同じメーカーのペーパーを使用しました。

(写真・実験装置)

器具
後左・メリタ 後中・カリタ
後右・三洋
前左・松屋 前右・河野
メリタ25秒  一つ穴ドリッパー
カリタ15秒 三つ穴ドリッパー
三洋12秒  二つ穴ドリッパー
松屋10秒  5人用金枠
河野6秒  円錐ドリッパー

メリタ64秒  一つ穴ドリッパー
カリタ61秒 三つ穴ドリッパー
三洋53秒  二つ穴ドリッパー
松屋47秒  5人用金枠
河野52秒  円錐ドリッパー
コーヒーをいれて抽出実験

どのドリッパーにも、50gづつコーヒーをいれます。
通常の松屋式の抽出と同じように蒸らしを3分間おこないます。
粉をひたひた状態にして抽出をおこないます。
そのときの、100ccのコーヒーがでるまでの時間をはかります。

ガスが抜けた古い豆を使用

器具名抽出時間 抽出液温珈琲粉温
メリタ114秒 70度84度
カリタ105秒 73度87度
三洋120秒 72度85度
松屋113秒 71度76度
河野107秒 74度90度

いりたての豆を使用

器具名抽出時間 抽出液温珈琲粉温
メリタ107秒 70度84度
カリタ123秒 73度89度
三洋117秒 70度84度
松屋106秒 73度73度
河野116秒 70度82度

抽出データー

どのドリッパーにも、50gづつコーヒーをいれます。
通常の松屋式の抽出と同じように蒸らしを3分間おこないます。
粉をひたひた状態にして抽出をおこないます。
そのときの、280ccのコーヒーがでるまでの時間をはかります。
(抽出時間)
でた珈琲液の温度(抽出液温)と珈琲かすの温度(珈琲粉温)をはかります。
(ちなみに、温度計は熱電対のデジタル温度計)

松屋と河野について
単純に水を通過させるのとコーヒーを使ってのろ過では全く違うと結果がでました。
単純に水だけを通過するさせる実験で非常にはやかった河野式がコーヒーを 使った実験では、松屋式よりも遅くなりました。
これは、コーヒーをろ過するときはペーパー全体でろ過するためペーパーを支える部分が 針金しかない松屋式のほうがプラスチックでペーパーを支えている河野式よりも ろ過を妨げないためだと思いました。
でてきた珈琲液がやわらかい感じがしたのは松屋式でした。
これは、器具の構造上、熱が奪われやすく低めの温度での抽出になったためだと思います。
だだし、河野本来の抽出法ではないので河野の器具が劣っているという意味ではありません。 悪しからず。

カリタとメリタについて
カリタの器具は、水だけを通したときにメリタの器具よりも非常に速いのに コーヒーを抽出した場合ほとんど時間が変わらなくなりました。
これは、メリタのドリッパーの底部分とペーパーの底部分に隙間がしっかりとでき 珈琲液の流れを妨げないためだと思います。
それに対して、カリタの三つ穴は実際には、すべての穴から効率よく流れてはいないようです。