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ファーストクラスをバラしてみよう
総合案内所(1F) /エスプレッソ入門(4F)
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ファーストクラスをバラそう

むかし使っていたファーストクラスという家庭用のエスプレッソが帰ってきました。
(ずーーーーっと貸していて忘れていた)
どーーせ、忘れていた機械ですから試しにバラしてみることにしました。
写真は、エスプレッソのポンプ部分です。
水タンクから水をすってボイラーに水を送り込みます。
そして、ポンプがとまるとバイパスをとおってボイラーの圧力が逃げるような構造になっています。
ちなみに、このポンプのつくりだす圧力が14気圧らしい・・・・
(写真・エスプレッソポンプ部分)

ボイラーをバラす

ボイラーを分解した写真で、圧力計のついたほうにある渦巻き部分が ヒーターです。別の方には、パイプがたっておりパイプの上に水がのりこぼれたときに始めて ホルダーのほうに水が流れる構造になっています。 (その部分でいえばフロート式のコーヒーメーカーと同じ) ただし、このパイプには圧力がある一定になるまでは水が流れないような弁がついており 高い圧力を可能にしています。 ついでにいうと、この部分があることによりスチームがスチームノズルから ふきだすことが可能になるのです。 つまり、この部分がないと蒸気は低い圧力の段階でホルダーのほうへ蒸気を送ってしまい スチームノズルのほうへ蒸気を送ることができないのです。 (ちょうど、直火式エスプレッソの安全弁を逆にしたような構造) ちなみに、圧力計がついている所はスチームノズルがついていた部分です。 (写真・ボイラーをはずした状態)

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ボイラー内の圧力をはかる

まったく抵抗を与えない状態でボイラーがどれぐらいの圧力になるかを調べてみました。
簡単にいえばコーヒーのない状態でパイプの部分にある弁がどれぐらいの圧力で開くかを調べようと 思ったのです。
実際にはかった結果、6kg/cm2 ありました。
そして、ついでにいうと5.8cc/s の流量がありました。
この流量で30cc を抽出すれ5秒ぐらいで抽出が終わることになってしまいます。
これを20秒以上かかるようにコーヒーの部分で抵抗を作らなければならないということになります。

ボイラー内の洗浄

通常、ボイラー内の水は抜けません。
ですから、エスプレッソを久しぶりに使う場合は ボイラーの中には、以前使った時の古い水がはいっているわけです。
その水は、当然ながらいたんでいるかもしれません。
(簡単に言えば腐っているかも・・・・)
ヒーターで熱せられるので平気という猛者はいいですが、 そんな勇気のない人はしょうがないのでボイラー内の古い水を新鮮な水で流すことになります。 そこで、どれぐらいの水を流せばいいかを実験してみることにしました。

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ボイラー内の水を抜く

実際にボイラー内にコーヒーを満たしておき、どれだけ水を流し込むと どの程度コーヒーが薄くなるかでボイラー内の水が入れ替わったかを判断することにしました。
つまり、コーヒーの色が消えればボイラー内の水が入れ替わったということになるわけです。
(実際に完全に入れ替わることはありませんが・・・)

(写真・ボイラーの中にコーヒーを満たす)

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ビーカーは200ccづつ抜いたもの(一番右が水道水)
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ビーカー1と5と水道水(一番右が水道水)

実験結果

写真は左から200ccづつ水を送った時の、水の色を比べるように 並べてみました。
実際には、5番のビーカー(1リットル抜いたもの)でも水道水と比べるとけっこう色が残っています。
つまり、古い水がボイラーにたまっている場合1リットル以上は 抜いてやらなければならないということです。
(不安な人は、もっと抜いたほうがよい)
ただし、実際にどれだけ抜いても完全に抜けることはないし、もしボイラー内で完全に腐っていて ぬめりまであったらどれだけ抜いても同じことになります。
実際には、内部で微生物が繁殖したとしてもヒーターで殺すこともできるし、もしその微生物が 毒素をだしたとしても1リットルくらい水を通せば毒素も薄くなってたぶん腹痛は起こさないと思います。
(たぶん・・・)
ただし、これに関しては自己責任でやってください。 なんせ、熱で死なない微生物が繁殖していたらアウトですから・・・・・
ついでに書くと、ヒーターであっためた後に水を抜いたほうが 比重の違いで入れ替わりやすいかもしれません・・・(冷たい水のが重たい)

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