フレーバーコーヒー (Flavor coffee)

「K」さんの焙煎機

(じっくりとつくってみました)

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久しぶりの焙煎機製作です

松屋式抽出法を教えた「K」さんが・・・・
どうしても焙煎機をつくってほしいというもんだから・・・
久しぶりにつくってみることにしました。
せっかくつくる以上、今までの中で最高のものをつくりたいと思いました。
そこで、今回はじっくりと時間をかけて製作しました。
それといろいろなものをインターネットで買いそろえるようにしました。
とにかく・・・インターネットっていいなぁと改めて思いました。
(部品をさがす苦労はなくなったって感じです。)

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完成した焙煎機(ユニオン・サンプルロースターの改造)

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正面・ベース部分
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後部・モーター部分
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側面・微圧計部分

ベースについて

今回のベースの特長は、3*5センチの厚さ3ミリのアルミを使ったことです。
(けっこう丈夫です。)
それと、内側にアングルを向けてベースにしました。(左の写真)
これは、見た目や安定感よりも作業性重視の考え方で
この構造にするとネジ自体がすべて外にでてきます。
これにより高さ調節などいろいろな微調整が楽になります。
ちなみに、ベースをつないでいるネジは8ミリを使いました。

モーター部分

この部分から排気ファンの電源もとっています。
ただし、このモーターの線を一度切って圧着端子でつなぎなおす必要があるので
その辺はちょっと面倒な気がしました。

微圧計部分

この部分だけカバー受け部分の柱を利用して取り付けました。
できるだけ干渉する部分をなくして調整するとき楽にできるようにと考えましたが
微圧計の部分に関しては全く変更することがないので完全に固定するようにしたのです。

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側面・カバー受け部分
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バーナーの高さ調整部分
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後部・軸受

側面・カバー受け部分

カバー受け部分は通常は軸受け部分と同じ柱を使うことが多いのですが
今回は単独の柱にしました。
同じ柱を使ったほうが干渉しあって強くなります。
しかし、微調整が難しくなることと改造するときに部品を外しにくいという欠点があります。
今回のようにベースを丈夫にすればこのような単独の柱で作ることが可能となるのです。

バーナーの高さ調整部分

バーナー自体が蝶ネジで止まっているだけなので調整は非常に楽です。
ただし・・焙煎中の高さ調節はできません。
実際に調節する構造は可能なんですが、多分焙煎中にそこまでは無理だろうと考えました。

後部・軸受

この部分は毎回ほとんど変わっていません。
今回少しだけ工夫したのは、ベアリング部分の座金の数を調整して
ドラムの間隙を調整できるようにしたことです。

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フロント軸受
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カバー受け部分のアップ
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微圧計部分とバーナーの接続部分

フロント軸受

この部分はスプーンが入る程度の穴をあけて
ドラムの口を受けるようにベアリングが取り付けられています。
今回はバーナー自体もこのフロントの軸受部分に取り付けました。
バーナー自体も高さが上下できるように工夫しました。

カバー受け部分のアップ

カバー受けの問題は、ドラムとの隙間をいかに狭くするかにあります。
つまり、この部分を狭くしないと熱風がドラム内を通ってくれないのです。
(空気は流れやすいところを通る性質があるため)
それと、ある程度の調整ができる構造を作らねばなりません。
ポイントとなるところは、溝を固定する3ミリのネジがカバーが
前後に動くのを防ぐ役割を持たせていることです。

微圧計部分とバーナーの接続部分

この部分は今まで作ったものとほとんど変わりません。
とりあえず、バーナーを上下したことに対応できる程度に
ガス管に余裕を持たせることだけが大切となります。

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ガスのバルブ部分
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チャフ用灰皿
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ドラムをおおうカバー

ガスのバルブ部分

この部分は今までと全く変更がありません。
L金具とU字ボルトで配管を固定するのも今まで通りです。
たぶん、この部分に関しては改良する必要はでてこない気がします。

チャフ用灰皿

ドラムから落ちチャフを掃除するためのさらです。
取り付け方法も簡単だしこれ自体はけっこう気に入っています。
アルミ板を曲げる時には、曲げた分だけ予定よりも大きくなることを
頭に入れて最初の寸法をださねば失敗します。
今になって思うに、カバー受け部分の柱を使ってチャフを集めるための板を
取り付けてもよかったかなぁと思っています。
これは・・次回につくる機会があったらやってみようと思います。

ドラムをおおうカバー

カバーのポイントは煙突とバランスをとるようにつけられたハンドルです。
このハンドルがあることにより左右のバランスをとりやすくなっています。
あと・・・煙突のパイプはしっかりと固定されていずにけっこうガタつきがあります。
これはそうしないと簡単にカバーを取り付けることができないからです。

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豆投入用じょうご
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豆投入時の様子
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温度計付きスプーン(デジタル温度計)

豆投入用じょうご

今回も今までと同じタイプのじょうごをつくりました。
滑り台部分をブリキでつくったんですが、ステンレスで作ったほうがすべりがいいとおもいました。
あと、滑り台の長さももう少し長くしたほうが早く流れるように感じました。
次回は、そのように工夫したいと思いました。
ガイドの傾斜は、もう少しゆるくても大丈夫だと思いました。
そうすれば滑り台とガイドのなじみがよくなると思います。

温度計付きスプーン

温度計付きスプーンに関しては、温度計に合わせてつくるというところが問題となります。
今までの温度計と比べると保護管の径が細いのでそれ用のタケノコを取り寄せました。
(3/8のタケノコを加工する)
今までは、温度計をシリコンでくっつけていたんですが、今回は差し込んであるだけです。
これはスプーンの中に入れてあるたけのこ2本の軸がほんの少しずれていることを利用しています。

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排気装置後部
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ファンをはずす
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排気ダンパー兼冷却ダンパー

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シャッター部分のアップ
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冷却器
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冷却装置の底部分

排気装置の概要

箱の後部にななめにつけられたファンで吸引する構造です。
小さなバットの中にいれ、水を張って使います。
ファンで引っ張られた煙は水にぶつかってからファンで排出されます。
その水に煙をぶつけることによってチャフを外にださないようにするわけです。

排気の調節は、吸引する量をシャッターで調節しています。
そして、焙煎終了時には煎りあがった豆を冷却箱に入れて
シャッターを奥に押し込むと煙突からの吸引から
冷却箱からの吸引に変わります。

煙突や冷却箱から吸引された空気は、排気装置の下にある水に当てられた後にファンで排出されます。
つまり、大型の焙煎機のサイクロンの代わりにこの水に煙をぶつけてチャフを止めるというわけです。

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焙煎機試運転中

試運転の感想

200gの豆を焼いたんですが・・・・
とにかく煙がすごいです。
ファンが後ろに排出するとはいうものの、やはり換気は大切となります。
これは、外に排出する専門の装置を考える必要がありそうです。
焙煎に関しては、排気の調整がすごく使いやすくて冷却も思ったよりも早く感じました。

次回は換気装置の開発が課題かなぁと思いました。

制作/フレーバーコーヒー
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