フレーバーコーヒー (Flavor coffee)

焙煎機の排気を考える

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富士ローヤルの焙煎機の排気は、基本的に排気ダンパーの開閉で排気を行います。
富士珈琲機械やラッキーコーヒーマシンの焙煎機は、富士ローヤルの焙煎機の切り替えダンパーで
排気の調節を行います。
(どちらも小型の焙煎機の話です。)
どちらも排気の調整は可能なのですが、その二つには特性の違いが現れます。
その違いを理解すれは別に問題ないのですが知らずに使っていると
自分のイメージと排気には大きな隔たりがでてしまいます。

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排気ダンパー
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切り替えダンパー

ピトー管の差圧 (単位はmmH2O)・切替は焙煎側を1とする
切替\ダンパー
切替・1
0.50
0.75
1.05
1.50
2.05
2.65
3.25
3.75
4.15
切替・2
0.50
0.80
1.15
1.60
2.10
2.80
3.35
3.90
4.25
切替・3
0.35
0.60
0.85
1.20
1.65
2.10
2.50
2.75
2.85
切替・4
0.20
0.35
0.60
0.70
1.05
1.35
1.60
1.75
1.80
切替・5
0.15
0.20
0.30
0.45
0.65
0.90
1.05
1.15
1.20
切替・6
0.10
0.15
0.25
0.35
0.55
0.70
0.85
0.95
1.00
切替・7
0.10
0.15
0.25
0.35
0.55
0.70
0.85
0.95
1.00
切替・8
0.10
0.20
0.25
0.40
0.60
0.75
0.90
1.00
1.05
切替・9
0.10
0.20
0.25
0.35
0.50
0.65
0.75
0.80
0.85

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排気ダンパー

排気ダンパーの特性

切り替えダンパーを焙煎の側にして排気ダンパーだけで調整した数字です。
この場合は非常にまっすぐにグラフが伸びてくれます。
つまり、排気をあけた分だけ必ず排気が上がる感じになります。
これは、人間の感覚と合致するのでは非常に分かりやすいと思います。

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切替ダンパー

切り替えダンパーの特性

排気ダンパーを全開にしておいて、切り替えダンパーを冷却側から
順番に焙煎側にずらして測定しています。
この場合、問題となるのは1から5まではほとんど排気が変化していないということです。
そして、5から8に切り替えるだけで急激に排気が変化してしまうのです。
つまり、この特性を知らずに焙煎すると排気を無駄に調整することになるということです。

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排気ダンパー

排気ダンパーと切り替えダンパー

切り替えダンパーを固定して排気ダンパーを変化させたときのグラフです。
排気ファンは同じように排気するのですが、切り替えダンパーの部分から多くの空気が流れ込んで
圧力が思ったよりも下がらなくなるのです。
排気は基本的に圧力差で起きますから圧力差がなければ排気は起こりません。

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切替ダンパー

結論

昔、富士珈琲機械の4キロ釜を使ったときに排気ダンパーが切り替えダンパーのような構造になっていて 排気が思うように吸ってくれなかった経験があります。
その時は冷却器が単独であったので冷却器との接続部分を埋めて対処しました。
その時に今回のようなデーターを持っていたらそんなことをしなくても対処できたと思います。
それから、少量焙煎の時に切り替えダンパーを大きく冷却側に送っておけば排気オーバーは防げると思います。
(切り替えダンパーを4ぐらいずらすぐらい)

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