フレーバーコーヒー (Flavor coffee)

やわらかい排気の焙煎法

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やわらかい排気とは・・・・
富士ローヤル焙煎機の排気は、排気ファンの吸引力に対してバルブで排気量を調節するようにできています。
そのバルブは、シリンダー上部に付いており隙間の大小で排気量を連続的に変化させるようにできています。
単に排気と考えればまったくこの方式で問題ありません。
ただ、この方法は部屋の空気を入れ替えるのに掃除機を使うようなものなのです。
(排気を絞ったとき)
ダンパーを閉めた状態の時に非常に渦ができるのです。
その状態では、釜の中の空気を均等に排出するのが難しい。
そこで排気ダンパーを全開の状態にして排気ファンの吸引力を
切替ダンパーを操作することにより調整します。
この調整方法の長所は釜全体から緩やかに空気を排出して流れの中に渦ができにくい点にあります。

部屋の空気を入れ替えるには掃除機よりも換気扇のほうがいい。
そんな排気を使った焙煎法なのです。

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切り替えダンパー
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マノスターゲージ群
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排気監視窓(センター)

排気指示メーター (単位はmmH2O)
排気ダンパー
差圧(mmH2O)
0.70
1.00
1.40
1.90
2.60
3.30
3.90
4.40
4.60

当店で使うダンパー(単位はmmH2O)
排気ダンパー
差圧(mmH2O)
1.00
1.40
1.90
2.60
4.60

切り替えダンパーの対応表
 (ダンパーは開放状態)
排気ダンパー
切替ダンパー
11

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排気ダンパーと切替ダンパーの関係

切替ダンパーで焙煎する

左のグラフの通り単純に切替ダンパーを
排気ダンパーのかわりにするのはけっこう難しい。
特に切替ダンパーの「7-10」の変化は大きすぎる。
それと連続焙煎時の冷却器に豆が入っているときと
そうでないときでは排気量が変わってしまう。
つまり、切替ダンパーの数値をそのまま鵜呑みにできない。

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排気指示メーター

排気指示メーターを使う焙煎法

ピトー管は風速を測定できます。
しかし、チャフが引っかかりやすくエラーを起こしやすいという欠点があります。
その点、2点間の差圧を測定する方法はチャフなどごみの影響を受けにくいという特長があります。
排気ダンパーに対応する差圧をこの排気指示メーターにマークしておき 切替ダンパーを操作してその数値になるように操作すれば排気ダンパーを使わずにそれと同等の 排気を行うことが可能となります。
この焙煎方式の特長は、蒸らしがきれいに行われることによりきれいな味になる傾向があります。
特にとがった感じがなくやわらかく手飲みやすいく濃い感じのコーヒーに変わります。
この味の傾向は、豚釜(ぶたがま)と呼ばれた富士珈琲機械生のコーヒーに現れる特長と合致しており やわらかい排気による特性と考えもいいと思います。

制作/フレーバーコーヒー
愛知県西尾市永楽町4-21
0563-57-1292
☆よければお店に来てください。
名鉄西尾駅西へ徒歩5分  [地図
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